2025.04.23
【2025年版】IT導入補助金の概要と活用事例|中小企業・医療法人のDXを後押し!
中小企業や医療法人の皆さまにとって、業務効率化・人手不足の解消・生産性向上は、避けて通れない課題です。そんな中、国の支援制度として大きな注目を集めているのが「IT導入補助金2025」です。
この補助金は、DX(デジタルトランスフォーメーション)を促進するために、業務改善に資するITツールやハードウェアの導入費用の一部を支援する制度です。
IT導入補助金とは?
IT導入補助金は、経済産業省が支援する「中小企業等の労働生産性向上」を目的とした補助制度で、業務効率化やDX推進を目的とするソフトウェアやハードウェアの導入費用の一部を国が負担してくれます。
2025年度は主に2つの類型に分かれており、それぞれ対象や補助額・補助率が異なります。
類型と補助内容
① 通常枠
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- 対象:業務効率化・生産性向上につながるソフトウェア
- 補助額:A類型 5〜150万円/B類型 150〜450万円
- 補助率:1/2
- 補助対象:ソフトウェアのみ
② インボイス枠
- 対象:会計・決済・受発注業務のうち1〜2機能以上を持つソフト+ハードウェア
- 補助額:ソフトウェアで50〜350万円+ハードウェア10〜20万円
- 補助率:2/3
- 対象ハード:PC、タブレット、POSレジ、精算機など
申請の主な要件
- 中小企業・小規模事業者であること
- 最低賃金未満の従業員がいないこと
- 決算または確定申告を一度以上行っていること
- 申請はすべてPCでのオンライン申請
必要書類:
- 法人:履歴事項全部証明書、法人税の納税証明書
- 個人事業主:確定申告書控え、所得税納税証明書、身分証明書
補助金申請の流れ
- 支援事業者とともに交付申請
- 交付決定(採択)
- ITツールの発注・納品・支払い
- 事業実施・完了
- 実績報告の提出
- 補助金の受給
- その後3年間の効果報告
医療法人での活用事例
事例① 美容皮膚科(東京都)
セルフレジ(スタンド型)+クレジット決済+QR決済+電子マネー+保守
支出額:5,140,000円 → 補助額:2,495,555円事例② 整形外科(千葉県)
セルフレジ(置き型)+クレジット決済+保守
支出額:4,292,000円 → 補助額:2,363,555円事例③ 小児科・内科(大阪府)
セルフレジ(スタンド型)×2台
支出額:7,960,000円 → 補助額:3,200,000円活用のポイント
- ツール選びはIT導入支援事業者と一緒に行う
- 補助金は申請すれば必ずもらえるわけではない
- 導入後の活用イメージ・効果も明確にする
- 交付決定前の購入は対象外になるので注意
まとめ
IT導入補助金2025は、医療・福祉業界をはじめ、中小企業の「DX第一歩」を後押しする心強い制度です。予算と期間に限りがあるため、気になる方はお早めにご相談・申請をおすすめします。
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